令和三年も明け新年を健やかに迎えていることと思います。
昨年の一年間は歴史上まれに見る苦しい年だったとしみじみ感じます。
新型コロナウィルスによる世界的流行で多くの人が苦しめられました。医療の専門家によりますと、このウィルスの特徴は高齢者や基礎疾患のある人(過労により抵抗力の衰えた人も含まれるでしょう)が感染しますとそれ以外の人と比べ重症化の進行が予想以上に早く、そのまま死に至ってしまう例が多いので油断大敵です。そしてその感染経路は大部分が飛沫感染であるため、人類がこの新しいウィルスから身を守るためにはこれから三密((密閉・密集・密接)を避け、ソーシャル・ディスタンスを保つ等の新生活様式を皆さんで身に着けていかなければならない時代に突入してしまったようです(詳しくは一八項以下人と医療」の記事ご参照)。
私たちは従来であれば、年に何度か郷土へ里帰りし、親戚や友人との旧交を温め、なじみの郷土料理を食べたりし、群馬のみやげを持ち帰るのが楽しみでした。しかし昨年より群馬県東京事務所を通じて、特に感染拡大中の大都市からの群馬への里帰り等は不要不急の場合以外には自粛して頂くよう、県庁から度々切なるお願いのお知らせを頂いております。従いまして当会の会員の皆様には本年も引き続きご協力の程をお願い致します。
他方コロナ禍においては前橋物産館を始めとする郷土のオンラインショップ等を活用した観光物産等支援のご協力も併せてお願い申上げます。
実は私も四十年来の家族ぐるみの親友ご夫婦をなくしました。私にとってはかけがえのない方でしたのでそのショックは想像を絶するものでした。しかし私たちは不幸に負けてばかりはいられません。徳川家康の遺訓に「人の一生は重荷を負いて遠き道を行くが如し急ぐべからず」という一文があります。人生は苦しい時もありますがそれを乗り越えていかなければなりません。私達県人会は常に前を向いて手を取り合って堅実に歩んで行きましょう。
今年こそ県人会の皆様にとって意義ある年になりますよう、よろしくご協力をお願い致します。
竹内 靖博